郵政民営化法案に反対票を投じながら、総選挙が終了し“民意”を理由に“賛成側”にまわる政治屋たち。早い話、歩く税金の無駄使いで居ても居なくても一緒。あんたらの存在価値を教えてくれ!
考察 あさひやまどうぶつえん・・・伝えるのは命のかがやき
入り口付近から見える乗り物や観覧車は“オンボロ”でビックリするくらい。特に観覧車・・・寂しい雰囲気まで醸し出していた。その昔、阪神パークにあった2人乗りボートが水の上をゆっくり回転する乗り物もあって子供の頃を思い出した。
現在、日本で一番人気のある動物園。去年の4月から今年3月までに145万もの人が訪れたそうだ。大人580円、年間パスポート1000円。ただし場所は北海道、千歳空港からクルマで約2時間、他に観光できるような場所はなさそうなところだ。旭川市、冬の寒さも厳しい。
平日、月曜の昼過ぎだったが凄いたくさんの人だった。
なぜ?そこまで人気があるのか知りたかった。
TVのニュースか番組の特集で知ったと思う。確かにメディアの力は計り知れない。でも入場して1時間ぐらいでその本当の魅力がわかった。今までの動物園とは全く違うと言っても過言ではないだろう。
ガラス越しに飛びかかってくるアムールトラやホッキョクグマ。動物園の檻と言えば動物を真正面から見て、そこには寝ている動物がいるというイメージ。でも違った。動物の習性によって分けているのだろうが前、横、後ろ、真上から見れるように作られ、動物も人間を意識してか動きが激しい。
アムールヒョウとユキヒョウが網ごしに顔を会わせるような檻の設計になっていて、今にもケンカが始まりそうな凄い声が響き渡る。お客はその声に驚き釘付けに!
時間おきに飼育係りがお客さんを集めて動物にエサを与えたり、いろんな説明をしたり、ガラス越しにトラとキスできそうな状況でお客に向かって飛び掛ってくるように演出したり・・・あれは絶対に大人でもはしゃいでしまう。
空中散歩できるオラウータン専用の檻やサル山など従来の動物園のイメージはない。また、従業員が手書きした動物に関する説明書きやクイズ形式の解説書などお客を引き付ける工夫がまるで薬局のPOPのようになされていた。
相当考えて従業員が努力した結果、来場者が増えてメディアに取り上げられたのだと思う。
たしかに一部、設備投資されているが。決して美味しいとはいえない小さなレストランやお土産屋さんしかないところは経営に全く派手さを感じない。
考え方はシンプルだが決して容易ではない。
どうすればお客さんが喜ぶかをそれぞれ現場の立場で考え、そこに“非日常”もプラスする。
勝負するところを決める、他はすべて負けてもいい。この考え方も重要だと強く感じた。
まるでプロの演劇?を見ているようで金儲けを感じるような軽い部分は全くなかった。
永年の経験や知識豊富なプロ集団だからこそ、今のあさひやま動物園があるのだろう。
“伝えるのは命のかがやき” ほんとうに表情豊かな動物たち、素晴らしい動物園だ。