レバレッジメモ

自分は若い頃、鮑叔牙(ほうしゅくが)と二人で商売をしたことがある。
利益を分ける時、自分が多く取ったが叔牙は私を貪欲とは言わなかった。
それは私が貧乏であることを知っていたからである。
 
またある時、私が事業を計画したが失敗してしまった。
大変苦しんだが、鮑叔牙は私を愚か者とは思っていなかった。
それは事業を始める時期には好い時期と悪い時期のあることを知っていたからだ。
 
さらに私は三度戦いに出て三度とも逃げ帰ってしまったが、鮑叔牙は
私のことを卑怯者とはいわなかった。
それは私には年老いた母がいて、私が戦死したら、母を養う者がいないということを
知っていたからだ。
 
(友人の恩)
 
 

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