タイトルはいわゆるネットの中の経済原理と言われているが、果してどうだろう?
8年近くインターネットでの商品販売(EC)を行なってきたが、最近よく思うことに・・・。
ECそのものが、「販売ツール」のひとつであったということ。
やり始めた頃は「オーダーメール」をとるために必死でやっていた。
本来は「オーダーメール」をとるのではなく「利益」をとるためなのだが^^
「オーダーメール」を集めることに集中すると「利益」よりも「売上」を追いかけることになる。
零細企業にとって一番大切なのは「売上」ではなく「利益」
「売上」と思わせるのが「仕事」という立場の人もいる。まさに資本主義はかっぱらいだ。
「オーダーメール」の数や月間の「売上」にこだわったため「安売り」をするという大企業の考え方にハマッた時期もあった。
EC急成長に乗じて「かっぱらい側」に踊らされていたと言える。
よみがえる商人道(藤本義一氏著)の中に忘れられない一文がある。
本当の商人ならば、決して値引きをしませんという表示をして、店のプライドを守らなければいけない。
(中略)
簡単に20%OFF、50%OFFという貼り札をするのは、商いに自信がないことを客に知らせたに過ぎない。
(中略)
「ああ、あの店はかなりの暴利を過去に貪っていたな」
「50%OFFというのは、50%OFFで売っても僅かの利益を得る証拠じゃないか」
(中略)
いずれにしても世間はよく思わない。
むしろ経営の姿勢を疑ってしまい、信用が途端に薄くなっていく。
“これは本来の“薄利多売”の精神を誤解するところから生まれてくるものである”
薄利多売というのは最初から他の店よりも安いと表示しての商売である。
これは良心的な商売と見られる。が途中から行えば、これは滑稽商売の見本のように思われても仕方ない。
(中略)
商人としての信用を一瞬にして失ってしまうといえる。
「安売り」になじみの店はない。
「価格」以外で勝負できる「何か」を作り上げていかなければならない。
「何か」は社長の「考え方」であり、それを実行していってくれるのは社員である。
まず社員に満足を、そして取引先に満足してもらうこと、それがお客様にとって大切な本当の満足や「何か」につながっていく。
「安売り」は決してだれも幸せにしない。
決して安売りしなかったから300年続いている赤福餅。
まもなく9回目の決算日。
自分の「考え方」がブレないため、勝手に踊らないため^^、そしてその「何か」の為にも勉強、そして勉強・・・。