壇上で両手をあげて反対票を投じたときの威勢のよさはどこかに消えてしまった。
小林こうき氏は自分を“死刑囚”に例えてしまうほど意気消沈・・・・東大出身で元通産省のキャリア官僚。人生ではじめての挫折を味わっているのではないだろうが郵政民営化法案のどこが具体的に悪いのか詳しく民衆に説明する時間はもう残されていない。
法案自体の問題点よりも公務員を減らしスリムな政府へ移行していくことの方が少子高齢化の今、急ぎの課題であるとだれもが感じている。
会社に例えてみると、社長や上層部が進めているプロジェクトに面と向かって反対し大声で社長解任!なんて叫ぶ従業員がどこにいるのだろうか?
気に食わなければ黙って辞めればいいのだ。
東大出の元エリート官僚議員が所属している政党からあんな扱いを受けている。
構造改革がこんなところも世間の常識を変えてしまおうとしているのか?
彼は今、夜空を見上げて呟いているかもしれない。
こんなことなら同じ学校を卒業した野口くんのように“宇宙飛行士”になればよかったと・・・・
明日から4連休。
読めてない本を読みたい。