お見舞い

１階は白い巨塔に出てきた病院そっくりだった。そのことをいとこに言うと「みんな、そう言うけど違うらしいよ」との返事。

弟と二人で大阪　住友病院に行ってきた。ロイヤルホテルのすぐ近くで綺麗な総合病院だった。いとこは痩せていたが元気で「本当にガン？」って感じで明るくしゃべっていた。最初は顔色悪いなって思ったがスッピンで口紅をしていない為だとすぐ気づいた。「意外と元気やろ？」自分でもそう言っていた。

「退院したらみんなで温泉にでも行こう」そう約束して帰ってきた。

１５年ぐらい前にいとこ連中で鳥取大山のペンションに泊まったことを彼女の方が先に思い出した。「なつかしいね、また行きたいな」当時中学生だった弟がそう言った。