魔の17日

今日は暖かい一日だった。花粉が大量飛散しているようだがクシャミが2,3回出ただけだった。

 

ヤナセでアメ車のセールスマンをやっていた頃を思い出す。

月初に大きな目標を自分で立て何度も心の中で唱え数字を強く意識していると結構目標達成することが多い。前向きに意識し続けることが実は難しい。

 

月末突っ込め!頼む!マネージャーの願いどおりに突っ込むと1週間後の翌月はじめ、脱力感と納車の段取りでその月必ず出遅れる。連続してトップに立つセールスマンはマネージャーの都合にあまり振り回されていない。

 

かしこいヤツは月末に突っ込まず、隠し通し翌月に余裕を持ってスタートし堂々とショールームにいる。そしてまた一見さんをつかみ、いい回転をする。売れていると社内にいやすい、売れていないと社内に居づらくすぐに外へ出てしまう。だからますます売れるキッカケがつかめない。

 

その月、売れていないと上司の目が気になり社内に居づらい気持ちになるが実は自分が思っているほど気にされていない。だから客が来そうな時間帯は理由を考えてでもショールームで待機するべきだ。

 

成績がよくても悪くても休みが取れない。普通の成績が一番休みやすい。

 

受注の商談時にお客の前で下から出すぎるとその客は以後遠慮を知らなくなる。だから「なんでも言ってください!すぐにクルマを取りに行きます。代車もOKです」とか「展示会の景品取っておきましょうか?」など口が裂けても言ってはいけない。

 

もう「買います」と言ってる客との商談で沈黙を恐がり「まだもう少しなら値引きできますょ・・・サイドポールつけときましょか?」など自分から絶対言ってはいけない。

 

 

値切りがキツイ客にいい客は少ない。あとあとアフターでも注文が多い。「絶対、代車もって来てよ!」

 

「買ってください!」とお願いしなくても買う客は「買います!」と自分から電話してくる。だから自分の名前をしっかり伝えておくことが一番肝心だ。

 

展示会に来た人の家にお礼の名刺を入れてもほとんど反応はない。逆に気持ち悪がられる。

 

かわいがられていると自分が勝手に信じている客に限って「うまく利用してやろう」と裏で思っていることが多い。だまされるな!

 

そのセールスマンにそのお客がつく。お客を見れば誰が担当セールスマンか分ることが多い。

 

その月17日頃まで成績が悪いと朝、目覚めと同時に憂鬱になり休みの予定(遊び)は全く考えられなくなる。魔の17日、開き直りの27日。

 

課員が増えると必ず誰かが売れなくなり転勤や配置転換される人間が出る。マーケットやその時の商品力に合った人数が必ずある。

 

ナーバスになればなるほど売れるチャンスが遠のいて行く、いかに楽天的に考え行動出来るかが勝負だ。

 

その月の目標がクリア出来ても褒めてもらえるのはその月だけ。

 

その年の成績がよいと翌年の目標が大幅に増えて自分の首が絞まる。

 

自宅が会社から遠いセールスマンは成績があまりよくない。

 

カネのない時は売れる気も動く気もしない。

 

「辞めたい」と他人にしょっちゅう言ってるセールスマンは絶対辞めない。一緒にいると自分がネガティブになり売れなくなる。

 

よく売るヤツは他の課のよく売るヤツとつるんでいる。売れないヤツの行動は単独が多い。

 

嫁のやさしいセールスマンは成績があまりよくない。

 

トップセールスマンには恐妻家が多い。

 

トップセールスマンになるとますますプレッシャーが掛かり苦しくなる。

 

2番手のセールスマンが気分的にも一番強い。トップを目指して結果2番であれば精神的にも肉体的にもまたプライベートも充実する。実は1番幸せだ。

 

プロ意識さえ忘れなければ客や同僚から「いいかげんなヤツだ」と軽く言われるぐらいの方が気楽でいいし問題もない。ただしサービスフロントやメカニックから言われてはいけない。

 

 

オレを育ててくれた仕事に感謝。感謝。

 

 

 

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