プロ野球選手も一商売人である。メジャーリーグへの挑戦は単に憧れや子供の頃からの夢などという言葉で片付く話ではない。例えば元オリックスの田口選手が現在も日本球界にいた場合の年俸は果していくらになっていただろう?企業に置き換えると売上が5分の1ぐらいに激減して倒産の危機という感じだと思う。憧れで商売を切り替えるなど実際のビジネスではまず有り得ない。好きでなくても生きるために仕事をしている人の方が世の中では多い。
すでにアメリカメジャーリーグに憧れでだけでチャレンジするような時期ではないと思う。自分が活躍できるマーケットかどうかは先人たちに聞けば分かる時代だ。第3者の誘いであったり現在の窮屈さが理由で自分の生きている市場を捨てるのはあまりにも無謀である。
実際、谷繁選手がメジャーを志願した時も「プレー以前に英語がしゃべれないキャッチャーなんてダメだよ」ぐらいの事は少し調査すればわかりそうなものだ。日本の球団から好条件を引き出すためのアピール行為なら分からないでもないが。メジャーのキャッチャーはスペイン語、英語の2カ国語を話せるプレイヤーが多い、ポサダ、ロドリゲス、ベンジーモリーナ等なぜならピッチャーや野手にスペイン語しかしゃべれない選手が結構多いからだ。
英語が話せるようになったとしても残された人生でたいして役には立たない。英語がしゃべれても仕事の出来ない人やビジネス感覚のない人は実際たくさんいる。